診療放射線科では、一般撮影検査、CT検査、MRI検査、アンギオ検査、TV検査、マンモグラフィー検査などを行っています。
2007年9月よりPACS(医用画像保管 電送システム)を導入し、画像を電子保存できるようになりました。従来の画像をフイルムで観察する方法に比べ、画像をいつ、どこでもモニター上で観察することが出来、さらに過去の画像との比較・拡大・計測・濃度調整などが可能となります。より早く正確な診断の手助けとなるシステムです。さらに、画像の情報提供がフィルムに加えてCD等によるデータでも可能となり、よりコンパクトに、より詳細な画像をお渡しできる様になりました。また、常勤の放射線診断医が検査画像をもとに読影報告書を作成して各診療科に提供しています。
私たち診療放射線科では、正確で待ち時間の少ない業務の実践と、質の高い画像情報の提供、そして、思いやりのあるサービスを心がけて検査を行っています。
また、365日24時、診療放射線技師が勤務しておりますので、日中はもちろん、夜中の緊急検査にも対応しています。放射線検査に関することはどうぞお気軽にお声をおかけください。
診療放射線科は診療放射線技師6名(女性技師1名)のスタッフで日常業務をおこなっています。
CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の頭文字をとってCTと呼んでいます。 CT検査室ではGE社製の64列マルチスライスCT装置が平成27年4月に更新され稼働しています。 |
GEヘルスケア・ジャパン Optima CT660 Pro Advance 画像処理用ワークステーション GEヘルスケア・ジャパン ADW4.6
|
特徴として
MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略語で強い磁場と特殊な電波(ラジオ波)を用いて、人体の内部の断層写真を得る事が出来る検査です。MRIは、磁場とラジオ波を使って画像を作成するので、X線撮影検査やCT検査と違い、放射線の被ばくがありません。
|
日立製作所製 ECHELON Vega(1.5T) |
頭部の断面画像 |
超急性期脳梗塞(拡散強調画像) |
頭部MRA |
MRI検査を受ける時の注意
通常の、MRIで使われる磁場や電波は人体に影響ありませんが、次のような方は、検査を受けられない場合がありますので、担当医もしくは検査担当者に御相談ください。
心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方 体内に脳動脈瘤クリップや人工関節などの金属が埋め込まれている方 以前に外科手術を受けたことがある方 妊婦または妊娠されている可能性のある方 閉所恐怖症など、狭い所が苦手な方以下のものは、故障したり検査に影響する事があるので検査前に取り外しておいて下さい。 ※2012年10月より撮影可能なペースメーカーも発売され、「条件付きMRI対応ペースメーカーについて」とお問い合わせください。 |
アンギオとは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して、造影剤という薬剤を血管内のカテーテル先端から注入することで、目的とする血管を造影して診断・治療を行うものです。 当院では頭部・心臓・上下肢などさまざまな部位のカテーテル検査や、治療目的検査に使用されています。
当院では、平成28年12月 従来のアンギオ装置をバージョンアップを行いました。アンギオ装置は、主に体内の血管に造影剤を注入して血管のコントラストを高め、体外からX線を使い血管の性状を確認するための装置です。 また今回、3Dのワークステーションを備え 3Dの撮影を行うことができ 決め細やかな診断や、精密な血管内治療が行えるようになっております。
|
島津製作所 Trinias CVS Package |
*2019年8月に装置を更新しました。以前よりも微小病変が発見しやすい画像になりました。
*完全個室で女性技師による撮影を行っています。
マンモグラフィーとは、乳がんを診断する乳腺・乳房専用のレントゲン写真です。
当院では、最新鋭のデジタルマンモグラフィ(乳房X線診断)装置GEヘルスケア製Senographe Crystal Nova(セノグラフ クリスタルノヴァ)を設置しています。
この装置は、患者さんができる限り快適な検査を受けられる様に工夫されています。
また、フラットパネル型デジタルディテクタ採用により、少ないX線量で質の高い画像を撮影することができ、高い病変描出能力をもっています。
GEヘルスケア製 Senographe Crystal Nova |
マンモグラフィ画像 |
検査内容 マンモグラフィ検査は、乳房を挟み圧迫しながら撮影を行う検査です。 乳房を圧迫しながら薄く均一に広げることによって、乳房内をより鮮明に見ることができます。 触ってもわからないような早期の小さながんや、非常に小さな石灰化*をみつけることができます。 *石灰化があるからといって必ずしも悪性とは限りません。
検査の特徴
専用撮影室 新しい装置の導入に伴い、マンモグラフィ専用の部屋を設けました。痛みや不安などが少しでも軽減できればと思っています。
乳がん検診の重要性
|
X線撮影検査
人体の目的とする部位に必要最小限のX線を照射し、透過したX線強度の差を画像として表してます。 代表的なものに胸部単純写真、腹部単純写真、骨の写真などがあります。
|
第2撮影室 |
使用機器 日立製作所 DHF-153HⅡ 日立製作所 DHF-155HⅡ 日立製作所 DHF-152HⅡ コニカミノルタジャパン REGIUS 190(CR装置) コニカミノルタジャパン AeroDR システム |
CR装置 |
x線撮影をされる方へ x線撮影を撮るときに診断に支障をきたす障害陰影の写しこみを防ぐため必要に応じて着替えをしていただきます。たとえば胸部を撮るときに さい。 |
FPD装置 |
一般撮影装置にFPD(フラットパネルディテクタ)の導入
一般撮影は平成27年3月よりCRカセッテでの撮影からFPDを用いた撮影へと更新されました。 新たに採用されましたFPDは、撮影後、瞬時に画像を確認できるため検査時間が短縮されます。 CR装置と比べ、照射されたX線を効率よく画像形成に使えるため、いままでよりも鮮明な画像を提供することができ、被ばく低減も可能になりました。 |
被ばく量について 一般撮影のような診断領域の撮影では放射線の被ばくによる影響はほとんどありません。 妊娠中またはその可能性のある方は担当技師にお申し出ください。 当院では出来るだけ被ばく線量を減らすよう努力していますので安心して検査を受けていただけます。 ※ご不明な点はお気軽に担当技師にお尋ねください。 |
日立製作所 DR-1000XB |
X線を使用して身体の内部を透視することにより行う検査です。 この検査は
|
日立製作所 ALPHYS LF |
2020年11月30日 機器更新 骨密度とは、骨に含まれるカルシュウムなどのミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。 以前の装置は前腕での測定でしたが、新しい装置では骨密度測定に最適とされる腰椎および大腿骨で測定を行うことで、より高精度な測定ができるようになりました。 腰や大腿骨は骨粗しょう症による骨折が生じる部位であり、その部位を測定することで最も直接的に骨の状態を評価することができます。さらに撮影を行ったその日に結果がわかるため、より便利性の高い検査の提供が可能です。
|
日立製作所 Sirius 12HP |
ベッド上安静など、撮影室までの移動が困難な患者様の撮影を病棟で行ったり、手術の際に手術室での撮影を行ったりしています。 |
GEヘルスケア・ジャパン OEC Brivo Essential |
可動型の透視装置であり、整形外科の手術、その他各科の手術など、多様に使用します。 |
放射線科診察室 |
PACS(医用画像監視システム)とは、従来、画像をフイルムにプリントし読影していたものを、画像データとして保存し院内のネットワークを介し電子カルテ上などに表示するものです。 これによりフイルム保存と搬送時間をなくす事で迅速な画像表示が可能となり、診療効率向上と待ち時間での患者様への負担の軽減となります。 また、画像を電子保存することにより、長期保存でも画像の劣化はありません。 *2019年8月に放射線科読影室にマンモグラフィ画像診断システムを導入しました |