診療放射線科では、主に一般撮影検査、CT検査、MRI検査、アンギオ検査、X線TV検査、マンモグラフィ検査、骨密度検査などを行っています。
病気の診断・治療が円滑に行われるよう、2007年よりPACSS(画像管理システム)を2022年にRIS
(放射線科情報システム)を導入し、各外来診察室や病棟の診察画面で正確かつ迅速に患者様の画像を提供することが出来る様になっています。また、常勤の放射線診断医が検査画像をもとに読影
報告書を作成して各診療科・検査依頼医療機関に提供しています。
私たち診療放射線技師は技術の向上に努め、正確な画像情報を提供いたします。患者様が安心して検査・治療が受けて頂ける環境づくりに努めていきます。また、365日24時間、診療放射線技師が勤務しており、日中はもちろん、夜間の緊急検査にも対応しております。放射線検査や被ばくに関する質問等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
診療放射線科は診療放射線技師8名(男性6名、女性2名)のスタッフで日常・当直業務をおこなっています。
CTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の頭文字をとってCTと呼んでいます。 CT検査室ではGE社製の64列マルチスライスCT装置が平成27年4月に更新され稼働しています。 |
GEヘルスケア・ジャパン Optima CT660 Pro Advance 画像処理用ワークステーション GEヘルスケア・ジャパン ADW4.6
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特徴として
MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略語で強い磁場と特殊な電波(ラジオ波)を用いて、人体の内部の断層写真を得る事が出来る検査です。MRIは、磁場とラジオ波を使って画像を作成するので、X線撮影検査やCT検査と違い、放射線の被ばくがありません。 当院では、機器更新に伴い 令和3年6月より1.5テスラの最新型MRI装置(Ingenia Prodiva 1.5T)を導入しております。 この装置は業界唯一のフルデジタルシステムを搭載しており、従来システムと比較して短時間で高画質な画像を撮ることができます。 また最新の高速撮像技術(Compressed SENSECS)を導入し、従来より大幅に撮像時間を短縮することができるようになりました。 検査時間が短くなることで患者様の負担を大きく軽減することができます。 これらの最新技術を駆使し、信頼できる画像診断情報の提供と、患者様の負担軽減を両立します。
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フィリップス社製 Ingenia Prodiva 1.5T |
頭部の断面画像 |
超急性期脳梗塞(拡散強調画像) |
頭部MRA |
MRI検査を受ける時の注意
通常の、MRIで使われる磁場や電波は人体に影響ありませんが、次のような方は、検査を受けられない場合がありますので、担当医もしくは検査担当者に御相談ください。
心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方 体内に脳動脈瘤クリップや人工関節などの金属が埋め込まれている方 以前に外科手術を受けたことがある方 妊婦または妊娠されている可能性のある方 閉所恐怖症など、狭い所が苦手な方以下のものは、故障したり検査に影響する事があるので検査前に取り外しておいて下さい。 ※2012年10月より撮影可能なペースメーカーも発売され、「条件付きMRI対応ペースメーカーについて」とお問い合わせください。 |
アンギオとは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入して、造影剤という薬剤を血管内のカテーテル先端から注入することで、目的とする血管を造影して診断・治療を行うものです。 当院では令和2年12月に既存の血管撮影装置の更新に伴い、フィリップス社製バイプレーン(2管球)血管撮影装置(Azurion 7B20/15)を導入しました。 血管撮影検査とは、血管(動脈、静脈)内にとても細い管(カテーテル)を挿入し、造影剤を注入しながらX線撮影を行い、各種の病気に対しての診断や治療を行う検査です。 当院ではでは頭部・心臓・上下肢などさまざまな部位のカテーテル検査や治療目的検査に使用されて、主に脳神経外科領域における血管造影検査と血管内治療(脳動脈瘤コイル術・頸動脈ステント術・急性期脳梗塞に対する血栓回収術等)を行っています。 今回導入した血管撮影装置は、以前の装置と比べ画質・被ばく対策の両面で数段優れており安全で質の高い医療を提供できます。
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血管撮影装置 フィリップス社製 Azurion 7 B20/15 操作室 |
装置の大きな特徴としては
*2019年8月に装置を更新しました。以前よりも微小病変が発見しやすい画像になりました。
*完全個室で女性技師による撮影を行っています。
マンモグラフィーとは、乳がんを診断する乳腺・乳房専用のレントゲン写真です。
当院では、最新鋭のデジタルマンモグラフィ(乳房X線診断)装置GEヘルスケア製Senographe Crystal Nova(セノグラフ クリスタルノヴァ)を設置しています。
この装置は、患者さんができる限り快適な検査を受けられる様に工夫されています。
また、フラットパネル型デジタルディテクタ採用により、少ないX線量で質の高い画像を撮影することができ、高い病変描出能力をもっています。
GEヘルスケア製 Senographe Crystal Nova |
マンモグラフィ画像 |
検査内容 マンモグラフィ検査は、乳房を挟み圧迫しながら撮影を行う検査です。 乳房を圧迫しながら薄く均一に広げることによって、乳房内をより鮮明に見ることができます。 触ってもわからないような早期の小さながんや、非常に小さな石灰化*をみつけることができます。 *石灰化があるからといって必ずしも悪性とは限りません。
検査の特徴
専用撮影室 新しい装置の導入に伴い、マンモグラフィ専用の部屋を設けました。痛みや不安などが少しでも軽減できればと思っています。
乳がん検診の重要性
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X線撮影検査
人体の目的とする部位に必要最小限のX線を照射し、透過したX線強度の差を画像として表してます。 代表的なものに胸部単純写真、腹部単純写真、骨の写真などがあります。
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第2撮影室 |
使用機器 日立製作所 DHF-153HⅡ 日立製作所 DHF-155HⅡ 日立製作所 DHF-152HⅡ コニカミノルタジャパン REGIUS 190(CR装置) コニカミノルタジャパン AeroDR システム |
CR装置 |
x線撮影をされる方へ x線撮影を撮るときに診断に支障をきたす障害陰影の写しこみを防ぐため必要に応じて着替えをしていただきます。たとえば胸部を撮るときに さい。 |
FPD装置 |
一般撮影装置にFPD(フラットパネルディテクタ)の導入
一般撮影は平成27年3月よりCRカセッテでの撮影からFPDを用いた撮影へと更新されました。 新たに採用されましたFPDは、撮影後、瞬時に画像を確認できるため検査時間が短縮されます。 CR装置と比べ、照射されたX線を効率よく画像形成に使えるため、いままでよりも鮮明な画像を提供することができ、被ばく低減も可能になりました。 |
被ばく量について 一般撮影のような診断領域の撮影では放射線の被ばくによる影響はほとんどありません。 妊娠中またはその可能性のある方は担当技師にお申し出ください。 当院では出来るだけ被ばく線量を減らすよう努力していますので安心して検査を受けていただけます。 ※ご不明な点はお気軽に担当技師にお尋ねください。 |
日立製作所 DR-1000XB |
2022年1月24日 機器更新 この度機器更新に伴い透視装置は、X線と受像器(FPD)を組み合わせた透視装置となりました。 従来X-TV装置は消化管透視を重視した設計となっていましたが検査需要の変化に伴い多目的透視検査に対応を想定した設計へと変更されています。 システムの導入に伴いデジタル化し、安定した高画質の画像が得られます。 一般的な胃や腸の透視から、内視鏡検査・整形外科領域(ブロック・脊髄腔造影・骨折整復)・泌尿器科領域(尿道造影・ステント留置)・嚥下造影検査など、多くの症例に利用されます。 また、連続撮影も可能ですので血管系の検査も可能となります。 |
特徴として
(1)フラットパネル検出器(FPD)搭載
(2)2 WAY ARM(2方向アーム)
(3)Panorama VIEW (長尺撮影)
(4)被ばく低減プログラム
日立製作所 ALPHYS LF |
2020年11月30日 機器更新 骨密度とは、骨に含まれるカルシュウムなどのミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。 以前の装置は前腕での測定でしたが、新しい装置では骨密度測定に最適とされる腰椎および大腿骨で測定を行うことで、より高精度な測定ができるようになりました。 腰や大腿骨は骨粗しょう症による骨折が生じる部位であり、その部位を測定することで最も直接的に骨の状態を評価することができます。さらに撮影を行ったその日に結果がわかるため、より便利性の高い検査の提供が可能です。
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2021年3月26日 機器更新
日立製作所 Sirius Starmobile tiara airy |
ベッド上安静など、撮影室までの移動が困難な患者様の撮影を病棟で行ったり、手術の際に手術室での撮影を行ったりしています。 |
GEヘルスケア・ジャパン OEC Brivo Essential |
可動型の透視装置であり、整形外科の手術、その他各科の手術など、多様に使用します。 |
放射線科診察室 ※2019年8月に放射線科診察室にマンモグラフィ画像診断システムを導入しました。 |
従来のPACS(画像管理システム)は、画像データのみの共有でフィルムの運搬や保管に伴う手間やコストの削減が期待でき、何よりスムーズな情報提供を行うことにより患者さん情報を有益に共有することが可能になりました。それに加え、医療情報統合システムはさらに、患者さんの様々検査情報を含む情報の共有が可能になりました。例えば、血液データも心電図もあらゆるデータの共有が可能になります。
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RIS(放射線科情報システム)
被ばく線量管理システム
既読管理システム
CDデュプリケーターシステム 等