診療情報管理室では2007年(平成17年)より診療録管理体制加算の取得を行い若干1名にて診療情報管理室を稼働いたしました。個人情報保護法の施行により診療録開示や照会などの対応も増えてまいりました。平成19年からはDPC体制を整えるため準備病院として手上げ、平成21年からはDPC算定病院へ。また、同年10月には電子カルテ導入作業をシステム担当者として診療情報管理室でおこなってまいりました。電子カルテ導入に伴いデータの2次利用やデータベースの必要性が見直され、無駄の多い医療現場からシステム化されたスマートな現場を目指し診療情報管理室にて様々なデータベース作成や電子カルテとのシステム連携を行い院内オリジナルのシステムを構築して参りました。2014年(平成26年)9月からは診療録管理体加算1の取得を行い専従業務もスタート。患者様にとって大切な診療記録・病院にとって大切な診療記録・従事者にとって大切な診療録であるよう「カルテの価値」を落とさないよう奮闘しております。現在では診療情報管理士3名(専従1名・専任1名・部署兼務者1名)にて業務を行っております。
診療情報管理士は院内の情報を一元管理することで様々な場面で求められる存在になりました。
診療情報管理士 3名
・診療記録保管・管理業務 ・医療情報システムの安全管理に関するガイドラインに準拠した体制の確立 ・診療録管理員会の進行業務 |
業務風景 |
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診療録作成における内部監査には量的点検と質的点検がありますが主に下記のような項目を確認します。
量的監査
・施設基準に準拠した書類がそろっているか?
・各種検査時などの同意書があるか?
質的監査
・記録内に誤字脱字が無いか?
・専門用語の羅列で見難い診療記録ではないか?
・略語が適切に使用されているか?
・実施者の根拠が残っているか?
上記のような項目の監査を行い「診療録管理委員会」で報告することにより、診療録記載の大切さを理解してもらっております。
平成19年よりDPC準備病院として様式調査を行ってまいりました。平成21年からはDPC請求病院として民間病院としても早い段階でDPC運用に切り替えを行い、DPCデータを活用した病院経営データの作成や、各種調査業務に協力寄与して参りました。DPC病院として10年以上経過し現在ではDPC病床でのマネジメントを実施。患者様がより平均的な医療が受けられるよう在院日数の調整も行っております。
各学会などの統計業務を行います
・DPC導入の影響評価に係る調査(厚生労働省)
・診断群分類診断支援機構(松田班)
・QIP(京都大学経済学部)
・J-aspect(脳卒中)
・JND(日本脳神経外科症例登録)
・NCD(外科手術症例登録)
・全国がん登録
データベースソフトを利用した院内データベース構築を行います。電子カルテからの情報を参照することにより効率よく業務が行えるよう支援することが目的です。
現在までに開発運用を行っている院内システム(抜粋)
診療情報管理室
・診療情報(病歴)データベース
医事課
・受付整理券発行システム
・レセプト縦覧点検システム
・電話応対データベース
地域医療連携室
・診療情報提供書管理システム
透析室
・透析システム(浄化記録作成)
薬剤部
・薬袋作成システム(オーダリングシステム連携)
看護部
・看護必要度入力集計監査システム(DPC提出データ対応)
・勤務作成システム(予定・実施・様式9対応)
放射線科
・Iphone端末によりPACS院外参照システム
日本診療情報管理士会
鹿児島県診療情報管理士学会
・鹿児島キャリアデザイン専門学校(旧 鹿児島ハイテク専門学校)
・福岡医健専門学校
・麻生医療福祉専門学校